孤狼の血の日岡秀一(松坂桃李)がかっこいい!ラスト結末をネタバレ

評論家の茶木 則雄氏に

「日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説」と言わせた『狐狼の血』

2015年に出版されて、瞬く間にベストセラーになり争奪戦の末、映画化の権利を勝ち取ったと言う、東映の渾身の作品。

そんな映画「狐狼の血」に出演する事になった…

松坂桃李があなたも気になりませんか?

「警察小説×仁義なき戦い」の松坂桃李はどちら側の役
なのか?日岡秀一の役柄はかっこいいのか!

映画と共に松坂桃李君を徹底調査したいと思いま〜す!


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狐狼の血の松坂桃李が演じる日岡秀一とは?

孤狼の血の日岡秀一(松坂桃李)がかっこいい!ラスト結末をネタバレ1

久しぶりに
「仁義なき戦い」を観たいと思った作品

極道映画に松坂桃李君が出る?

「え?」と

あなたも驚いたでしょ?

「どっちに?」と
気になった事でしょう!

先ずは松坂桃李君が演じる
日岡秀一は、一体どんな役なのか?

警察側なのか、極道側なのかを
ハッキリしたいと思います!

狐狼の血の登場人物を相関図より見てみましょう

■広島県警
監察官
嵯峨大輔 (監視)→滝藤 賢一

■刑事二課
係長
友竹 啓二 (警部補)→矢島 健一

主任
大上 章吾 (巡査部長)→役所 広司

新米刑事
日岡 秀一 (巡査)→松坂 桃李

■クラブ「梨子」
ママ
高木 里佳子→真木 よう子

■五十子会
会長
五十子 正平→石橋 蓮司

■広島仁正会

加古組
若頭
野崎 康介→竹野内 豊

■尾谷組
若頭
一ノ瀬 守孝→江口 洋介

日岡秀一は新米刑事とあります。

松坂桃李君が演じる役は、新米刑事さんでしたー!

んー、やっぱり
桃李君は、刑事でした…( ´∀`)/

ヤクザになるのかと一瞬ビックリしましたネ〜!


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狐狼の血のあらすじは

孤狼の血の日岡秀一(松坂桃李)がかっこいい!ラスト結末をネタバレ1

直木賞候補作

柚月裕子氏の小説から
映画「狐狼の血」あらすじは!

昭和63年の夏、広島。

 

呉原東署の二課…暴力団係に赴任して来た
新米刑事の日岡 秀一(25歳)は
班長の大上 章吾(44歳)の下につく事となった。
 

県警内で大上 章吾と言えば誰もが知る有名人だ

数えきれぬ程の表彰をされた敏腕刑事であり
ながらそれと同じ程に処分歴を持つ
問題刑事である。

 

裏で、暴力団と癒着している噂もあるが
警察内部の不祥事も数多く握っている為に
上層部も手が出せないと言う話だ。

 
そんな大上は実際に
どんな人間なのかと言うと…

 

「何ボサッとしとるんじゃ!
上が煙草を出したら、
火つけるんが礼儀っちゅうもんじゃろうが!」

「何しとるんじゃ、わりゃ。
われが先じゃろうが!
極道の世界じゃのう、下のもんが先を歩くんじゃ!

面倒な奴とぶつかりでもして
親分や兄貴分になんかあったら指が飛ぶけんのう。」

 

見た目も行動も、まるでヤクザの様だ。

日岡は不満を抱きながらも、新入りの
部下として、受け入れる事にした。

 

その日、加古村組の、武闘派
苗代と喧嘩をさせられたり…

大上と馴染みの尾谷組の若頭
一ノ瀬 守孝に面通しされたりと
日岡の赴任第1日目は、散々な日になった。

 

その夜、日岡は大上に連れられ
一ノ瀬と一緒に小料理屋「志乃」へ行った。

大上と20年来の付き合いだと言う
女将の晶子と一ノ瀬からの話だと

どうやら…
日岡は大上に気に入られた様だった。

悪徳刑事・大上

現在、大上班が追っているのは
「上早稲失踪事件」

加古村組の息のかかった闇金
呉原金融の経理をしてい
た上早稲二郎が行方不明となった事件だった。

 

わずかな手掛かりから
加古村の久保忠が事情を知って
いると睨んだ大上は

大久保のバッグにクスリを仕込ん
で罪をでっち上げ逮捕した。
 

完全違法行為だ。

だが、その後久保の車から
実際に大量のクスリが押収された。

久保は厳しい取り調べを大上から受けたが
全く口を割ろうとしない。

 

暴力団係の係長である友竹が
「ずいぶん根性あるのう。」

しかし、大上は
「逆ですよ。上早稲の件を喋ったら、命
が無うなる。じゃけん、貝みたいに口を閉じとる

この事件、デカイですよ。
突いたら鬼が出るか、蛇が出るか…」

事件発生

孤狼の血の日岡秀一(松坂桃李)がかっこいい!ラスト結末をネタバレ4

マル暴の刑事は暴力団と敵対するだけでは
勤まらない

大上の様に普段から暴力団の
人間と関わりを持ち

時には情報を引き出したり
交渉する事は、暗に認められていた。

 

暴力団の人間をエス(スパイ)とし
飼い慣らしている刑事は

大きな功績を挙げることが出来るのだ。

 

大上は、古くからの友である
瀧井組の組長である瀧井銀次から
上早稲を拉致して居る様子を
写した防犯カメラの映像を入手した。

 

これで、上早稲失踪事件は
解決へと動き出すはずと思われたが

ある事件により上早稲事件の捜査は
先送りとなった。

 

加古村組と尾谷組の若衆が衝突。
尾谷組の若衆のタカシが刺されて
亡くなったのだ。

 

又、その数時間後…
路上で発砲事件が発生。

加古村組の事務所や尾谷組の幹部
備前の家にも銃弾が撃ち込まれた。

 

事がエスカレートすれば
組同士の抗争が勃発してしまう!

それだけは、何としてでも
防がねばならない。

 

大上は奔走する…

先ずは、事情を確認する為
尾谷組、若頭の一ノ瀬の話を聞いた

しかし、一ノ瀬は
「今回の事は、奴らが先に
仕掛けて来た事じゃ」

発端は、加古村クマの幹部和山が
備前のやっているクラブの女を
引き抜いた事だった。

 

備前は和山に筋を説いたが
和山はとぼけ続けた為、加古村組の
若衆の暴言をキッカケに乱闘

となったのだ。

その頃、別の場所ではタカシが
加古村組の若衆の挑発に耐えきれず

乱闘となった後に
待ち伏せされて刺されていた。

 

タカシの一件が伝わると、
備前と和山の空気が変わった…

 

備前の剣幕に恐れて、逃げ出した
加古村の若衆が逃げ様に発砲、

路上で拳銃の応酬となったと言う事だ。

 

現在、尾谷組の組長の尾谷憲次は
刑務所で服役中だが
間も無く出所となる。

加古村組は尾谷組長不在の今
尾谷組に難癖をつけて戦争を起こし
一ノ瀬を葬り尾谷組のシマを奪おう

と言う考えなのだ。

 

更に言うなら、絵図を書くのは
加古村では無く、加古村組を傘下に
おさめる巨大組織の五十子会
会長の五十子 正平であると思われた。

 

一ノ瀬は
「わしが、なんぼ堪えても若い者は
聞かんですよ。尾谷の者はみな、
自分の命より看板を大事にしちょりますけん」

 

加古村や五十子の思惑を知っても尚
一ノ瀬は戦争を止められないと言うのだ…

 

しかし、市民が巻き込まれる恐れのある
抗争だけは避けなければならない

大上は
「分かった、お前の恰好がつくように
しちゃるけん、時間をくれや」

…と数日の内に
問題を解決する事を約束した。

出口に向かう大上に
組員たちが、一斉に頭を下げた。

大上の正義

大上は上早稲誘拐事件をキッカケにして
加古村組を壊滅状態に追い込む事を考えた…

 

ところが…
いざ実行犯を逮捕という段になって

上早稲を拉致した若衆は既に
雲隠れしている事に気付く。

警察内部の誰かが情報を流し
苗代たちを逃したのだ

 

思惑が外れた大上は、強行手段に出た。

 

加古村組の吉田滋を
「志乃」へおびき出し上早稲誘拐の
真実を話すよう脅したが
吉田は頑として口を割らない

 

そこで大上は
「わしの本気がどがなもんか
今から見せちゃるけ」
と言うと

出刃包丁を持ち吉田に迫る。

日岡が止めに入っても

大上
「日岡、心配すな、お前は此処におらんし
何も見とらん。そう言う事じゃ!」

 

大上の包丁が吉田の頬を切った
のたうち回って吉田が言う
「あんた、狂うとる…」

大上は「おお、狂うちょるよ。
わしは捜査の為なら、
悪魔にでも魂を売り渡す男じゃ。

お前が喋らんでものう
お前密告した言うて、後で加古
村に吹き込む事も出来るんで」

つまり、どうあがいても地獄だ。

大上
「わしに全部吐いて、身をかわせい。
ほとぼり冷めるまで戻ってくな
どうせ加古村らは一網打尽じゃ
組はつぶれる運命よ」

大上が逃走資金まで面倒を見る
と言うと、ついに吉田は折れた

 

結論から言うと

上早稲は加古村組の組員の
犠牲になったのだ。

組員たちが呉原金融の経理である
上早稲から金を引き出していたのだ。

加古村が会社の金を確認すると
言い出した為に

慌てて、使い込みを上原稲のせいにし
事実を隠す為に始末したのだった。

 

上早稲の遺体さえ
見つける事が出来れば、

苗代たちを指名手配して
加古村組をツブす事が出来る…

 

吉田は、大上に頭を下げ去って行った。

 

店に残った日岡は
服務規律違反を平然とする大上への
不満を口にした

日岡
「大上さんの正義って何ですか
大上さんがやってる事はメチャクチャです!
とても正義を守る警察官だとは思えない!」

大上
「わしの正義か…そんなもん…
ありゃせんよ。」

「日岡、お前二課の刑事の役割は
なんじゃと思う」

日岡
暴力団を壊滅させる事です。」

大上
「世の中から暴力団は無くなりゃせんよ
わしらの役目はのぅ…

ヤクザが堅気に迷惑かけんよう
目を光らせとる事じゃ。

後は…やり過ぎた外道を潰すだけでええ。」

 

日岡には大上が尾谷組に
肩入れしている様に思えた…

そんな事が許されるはずが無い

大上
「暴力団にも色々ある。
日岡、お前にもわかる時が来るよ。」

大上が独り言の様に言って店を出て行った…

 

店に残る日岡に晶子が言う
「あの人を嫌いにならんでね。
不器用じゃし、荒っぽいけど…
ほんまはええ人なんよ」

「あんたの事を
自分の息子の様に思うとるんよ。」

 

大上は過去に妻子を亡くしている。

事故とされているが、
裏で五十子会が糸を引いたと言う噂もあった。

晶子
「亡くなった子供さん、
男の子でね…名前は秀一。
字まであんたと同じじゃったんよ」

やはり…日岡も薄々感づいていた。

 

自分が名乗ると
大上の関係者は異様な反応を見せたからだ。

晶子も大上に世話になり感謝していると言う

 

晶子の旦那は、尾谷組の前若頭だったが
当時の五十子会、若頭の金村の差し金で
撃たれたのだった。

晶子の、大上を
嫌わないでやって欲しいとの頼みに、
渋々頷く日岡だった

日岡は…
もう…行くとこまで行くしか無い!と思った。

不穏

大上らは、上早稲の殺害現場を特定した
逃亡中の苗代らは全国指名手配となった。

また、発砲事件に関わる若衆を出頭させ
その供述をもって和山ら発砲事件の
加古村組の人間を逮捕

更に、タカシを刺した加古村組の
人間も犯行を供述し、

再逮捕となった。

 

大上の思惑通り

加古村組壊滅の筋書きは順調だ
後は上早稲の遺体が見つかれば

とどめを刺せる。

 

その夜…志乃に

大上と日岡が飲んでいると
新聞記者の高坂が現れた。
 

14年前の金村が刺された事件について
情報提供があったと言う

その投書に犯人の名前が
書いてあると言うのだ。

 

大上が
「そりゃぁ気になるのう。で、誰ない」

高坂
「大上さん、あんたの名前じゃ」

晶子と日岡に動揺が走った。

 

瀧井組組長からの情報提供により
大上は違法捜査を進め
上早稲の遺体を発見する。

 

これを受け、苗代ら実行犯4人は

容疑を加えて、改めて
特別指名手配される事に決定。

 

こうなれば、苗代らの逮捕は時間の問題だ。
苗代らが逮捕されれば、

後は芋づる式に加古村組組長も
引っ張る事が出来る。

そうなれば、加古村組は壊滅
尾谷組との抗争は避けられる

 

山を越えたのだ。

抗争勃発の危機

大上に自宅待機命令が下された
事実上の謹慎だ。

 

そんな時に、新たに事件が発生
五十子会の幹部、吉原が撃たれたのだ。

実行犯は尾谷組の人間。

又例のごとく、五十子会が挑発…
屈辱に耐えきれず犯行に及んだ

と言う経緯だ

 

戦争だけは
何としてでも避けなければならない…

しかし、早急に手を打てるのは
大上しか居ない

 

謹慎中の大上に対応させる様日岡に
命令が下る、

日岡は急いで大上の自宅へ向かった…

 

大上はすでに吉原の件を把握していた。

…………………

暫し、沈黙していた大上は
「五十子と会うてくる」と言った。

日岡は耳を疑った…

五十子は大上の妻子の命を奪った敵
かも知れない

五十子にとっても、大上は仇敵では無いか?

両者が、顔を合わせ、無事で済む訳がない!

 

大上は
「安心せい。お前はわしを
五十子の事務所まで送るだけでええ。」

 

いつもと変わらぬ不敵な笑みに
日岡は激しく首を振った。

 

日岡
「いえ、自分はどこまでも
大上さんについて行きます!
それが、俺の役目です。」

大上は愛用している狼の絵柄が彫られた
ライターを日岡に放った。

大上が「それ、預かっといてくれ」

受け取った日岡の背に震えが走る。
胸騒ぎがする。

 

日岡
「いや、これはご自分で持っていて下さい」

と言っても、大上は受け取ろうとしない。

大上
「これを使うんは、お前の役目じゃ。
お前が持っとれ」

 

日岡の胸が熱くなった。

 

五十子会の前まで大上を送り届けた

日岡は、自分も一緒に行くと言い張るが…

大上
「お前は大人しく志乃で待っとれ
もし日付が変わっても、わしが
現れんかったら…

友竹係長に連絡をつけい。

事情を伝えて、機捜を
五十子会の事務所へ出場させる様頼め。」

「ええの、これは命令じゃ」

 

念を押すと大上は五十子会の事務所へ
単身乗り込んで行った。

 

志乃で大上の帰りを晶子と待つ
時計は11:50になる

扉の開く気配は無い。

0時になった

晶子が今にも泣きそうな顔をする
日岡が友竹に電話をかけようとした
その時だった

大上が現れた。

「待たせたの」

いつも通りの大上が帰って来た。

 

五十子が手打ちの条件と提示したのは

尾谷の引退、吉原をうった組員の
永川の指、見舞金の一千万
そして…一ノ瀬の破門だった。

しかし、大上は五十子が兄貴分を
手にかけた過去をちらつかせ
一ノ瀬の破門だけは撤回する様
脅した。

 

それから3日が経ち

五十子が結論を出す日となった。

大上は
「五十子からは今晩中に返事が
あるはずじゃ、多分五十子は

一ノ瀬の破門よりも、
自分の生き残る道を選ぶじゃろう

じゃが人生にゃぁ、
まさかの坂が転がっとる。

万が一の時は…日岡、頼む」

大上の声は真剣だった。

大上の失踪

孤狼の血の日岡秀一(松坂桃李)がかっこいい!ラスト結末をネタバレ5

その夜から5日が経過した
大上とはそれを境に連絡が取れない。

日岡は上に捜査網を敷く様頼むが
全く動く気配は無い。

大上を見捨てる様な上層部に
怒りを抑えられ無い。

 

日岡は瀧井組組長と接触し
事情を説明した。

瀧井は何よりも大上の身を案じて居た。

瀧井が直々に五十子と話しを
つけに行くが…

はぐらかされるばかりだったと言う。

 

瀧井も大上にもしもの事があったら
戦争上等だと言う

一ノ瀬ら尾谷組も黙っては居無いだろう。
呉原は戦場になる。

 

一体大上は何処にいるのだろうか…

大上章吾の遺志

大上が、遺体で発見された。

 

警察は酔った末

海に落ちた事故として処理したが
日岡には、真相がハッキリと分かって居た。

 

大上は、五十子に殺られたのだ。

 

日岡は志乃へ向かった。

言葉少なに晶子と飲んだ

やがて晶子が店の奥から風呂
敷を取り出し日岡に渡した。

晶子
「万が一、自分に何かあったら
あんたに渡してくれって頼まれとったもの」

『万が一のときは、頼むど』

最後の夜に大上が言った言葉が蘇る。

 

風呂敷包みの中身は
現金二千万と大学ノートが1冊だった。

現金は大上が、ヤクザの上前を
ハネて貯めた金だと言う。

大上はこと金を捜査費用に充てていた
情報を掴むには金がいる。

 

晶子
「でもね、あんたに渡したかったんは
お金よりもこっちの方…」

大学ノートには、大上が長年集めた
警察の不祥事や警察上層部の醜聞
事件のもみ消しと言った汚行が
綴られていた。

その情報量は尋常じゃ無い

日岡は機動隊時代の上司、
嵯峨大輔の名前まであるのを見て驚いた。

 

日岡は確信した

このノートがあったから警察は
大上に手を出せなかったのだ。

このノートは大上が警察組織で
生き残るための切り札だった。

晶子が「形見じゃけ、
あんたがしっかり使いんさい」

 

日岡は言葉が出なかった…

日岡の覚悟

大上の葬儀は
溢れんばかりの人が参列した。

日岡は固く目を閉じ、合掌する…

ポケットの中の大上から
預かったままのジッポーを
日岡は強く意識した。

 

葬儀の後、日岡は志乃へ向かった

晶子が日岡に打ち明けた
「今、こうしておられるんは
大上さんのお陰なんよ…

金村を刺したんは
大上さんや無い…うちや」

 

夫の仇。14年前、五十子の
幹部の金村を殺ったのは晶子だった。

大上以外知る者は居ない

 

秘密を打ち明けた晶子は

「うちは、自分の秘密を
あんたに打ち明けた、事件はまだ
時効になっとらん」

 

正義とは何か?

大上は正義だったのか…
自分はどうすればいい?

 

日岡は喪服のポケットから
ジッポーのライターを取り出し…

浮き彫りの狼の絵柄を指先で撫でる。

 

腹をくくる。

日岡は
「俺も、同志です」

晶子の表情が崩れ
泣き笑いの顔を覆った指の間から

嗚咽の声が漏れた。

 

この後、日岡はかつての上司から
呼び出しを受けていた。

嵯峨
「日岡、ご苦労だったな。
自分の役目がこんな形で終わ
るとは、考えてもみなかっただろう。

秋の移動で、お前を
県警に戻すつもりだ。

お前の希望通り、
捜査一課に押し込んでやる」

 

嵯峨大輔は、今や観察の人間だ。

 

監察は日岡をスパイにする事で
大上の動向をつかみ
不正の証拠をつかもうとしていたのだ。

 

内部の不祥事をマスコミに
追及される事を恐れた警察上層部は

大上を生贄とする事で
組織の体面を保とうと考えたのだ。

そのためには例のノートが必要だ。

それと同時に、日岡は大上の
違法行為を記した、日誌を書くよう
命じられていたのだ

 

そう、日岡は最初から
大上を陥れる為のスパイだった。

 

嵯峨
「まあ、大上の事は残念だが
奴にすれば部下に裏切られていた事を
知らずに逝ったんだ。それはそれで、
良かったのかもしれんな」

日岡は思った

違う…大上はきっと自分が
スパイだと知っていた。

なのに、監察の犬である自分に
形見とも言える金とノートを託した。

 

自分を大上の遺志を
継ぐものだと思っていたのか…

 

それとも…

継いで欲しいと願っていたのか…

 

嵯峨
「ところで、探す様言っておいた
例の文書は、見つかったか?」

日岡は小さく、「いえ」と首を振った。

嵯峨「大上の動向を記した
日誌は持って来たか?」

 

日岡はノートを手渡した。

ノートを開いた嵯峨が
「何だこれは!
この黒い部分は一体何なんだ!」

 

大上の不利になる様な内容は
先程黒く塗りつぶしたばかりだ

日岡
「書き損じたので、消しました。」

怒った嵯峨に日岡は突き飛ばされ
転んだ拍子に切ったのか
口の端から血が流れるが…

日岡は何も無かった様に立ち上がり
嵯峨に一礼すると、出口へ向かった。

 

嵯峨
待て!お前
自分が何をして居るのか分かってるのか!

大上を庇うつもりらしいが
上司の命令に逆らって
警察の職務を何と心得る!」

日岡
「わかっとります。
本物の警察官の心得は
大上さんにみっちり仕込まれましたけ」

嵯峨
「日岡、今ならまだ間に合うぞ
消した部分を清書して
くればこの場で非礼は許してやる」

日岡は無視する

嵯峨「言う通りにせんと
県北の駐在へ飛ばすぞ!」

 

日岡は振り返らずに言った。

「嵯峨さん、カサブランカの瞳
言うホステスは、元気でおってですか」

 

絶句するが、嵯峨は

「なんの話しだ、
ありもしない妄言を言い立てると、
今度は監察室に呼ぶぞ!
俺はお前の首くらい、いつでも切れる」

日岡
「嵯峨さん俺が持っとるネタは
まだ仰山ありますがのぅ…

手を出したら、広島県警は火傷しますよ」

嵯峨「お前…大上の…」

日岡
「ええですね」

 

後ろ手にドアを閉めた。

大上の血を受け継ぐ覚悟に

揺るぎは無い

抗争の結末とその後の日岡

五十子が大上に手を出した事で
戦争は終わった。

加古組、および五十子会の主要人物は
軒並み命を落とすか、逮捕された。

五十子は備前に刺されて落命
(備前は逮捕され、懲役18年)

一ノ瀬も重傷を負うが、命は助かった。

尾谷は引退、いちのが二代目を襲名。

瀧井の取持ちで、尾谷は仁正会に加盟した。

 

日岡はその翌年(平成元年)
に派出所へと左遷された。

平成3年、日岡はかつての大上と同じ
巡査部長に昇進
県警本部捜査四課へ転属。

 

平成5年、
広島北署刑事課暴力団係へ異動。

 

平成16年、
古巣である呉原東署刑事課暴力団係へ転動

エピローグ

日岡
「この一斉捜査で、わしらは手柄を立てる。
今月は暴力団取り締まりの強化月間じゃ。」

「点数もいつもの倍で
上手くいきゃぁ、本部長表彰もんよ」

 

日岡は部下の新米刑事に言う

「やり方は、昔の上司からみっちり
教え込まれとる、わしは…
その教えに従いずっとこの仕事を続けてきた。」

 

凄みのある声だ…

日岡
「そのやり方を、お前にもみっちり
教えこんじゃる、わしについてこいや!」

 

日岡は廊下を歩きながら狼の絵柄が入ったジッポーを、ズボンのポケットで握りしめた。

狐狼の血 完

狐狼の血・日岡秀一の松坂桃李がかっこいいの最後に

参りました。

本当に、日岡秀一(松坂桃李)かっこいいです!

タイトルだけで感じたのは…

極道を追い詰めていく悪徳刑事なのかと

思っていたのですが、まさかの展開に

最後の最後まで裏切られましたあ〜!

まんまと、やられましたね〜。

貴方は、どの辺りで見破れました?

作者が女性と言われるまで気が付かない程

ハードボイルド!

映画が本当に楽しみです!

最後まで読んで頂き、有難うございます!


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